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「多分だけど柴田さんのチームじゃないかな?」
クイッとビールを口に含みながら言う国分くんの顔を、あたしはじっと見ていた。
…にっしーのチームじゃないんだ。
あたしはホッとしたような、ガッカリしたような、複雑な感情に包まれる。
会いたくない。
けど、会いたい。
あの人は今、どこで何をしてるんだろう。
やっと恐る恐る団体に目を移し、やはり彼はそこにいないことを確認する。
柴田さんのチームはあまり関わりが無かったから、知らない子ばかりだな…。
ぼんやりそんなことを思っていると、隣でベロベロに酔ってる美帆が絡んできた。
「なになに?!
あれ、前の電話のバイトんとこなの~?!」
顔が緩みまくってる。
こいつ、強くないくせに調子に乗るから毎回悪酔いするんだよな…。
と、急に美帆が天に向かって大声をあげた。
「きゃははは!
せ~のっ!にっしぃ~~!!」
!!!!!!!!!!!!!!
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