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別に「そっか、じゃあ俺と付き合おう」なんて言葉は期待していなかったけど
別れたことを信じてさえもらえないなら話にならない。
あたしは真剣に訴えた。
「マジだよ?!
昨日別れてすぐにっしーに電話したんだから…」
「分かった分かった(笑)
結衣、風呂入る?」
「うん入る♪
いや、そーじゃなくて…」
「一緒に入るか」
「うん一緒に…え??!!!」
彼がベッドから起き上がり、バスルームに向かった。
慌てて追いかけるあたし。
「待って!一緒に入るの?!」
「結衣、熱め平気?」
「うん平気♪…じゃなくて」
バスタブにお湯を張りながら、アメニティに手を延ばす彼。
「泡ブロできんじゃん♪
入れる?」
「えっ♪峰不二子みたいなやつ?やりたいやりたーい♪」
我ながら流されやすいというか楽天家というか…
気付けばすっかり¨一緒に入る¨雰囲気になっていた。
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