不安(続き)

7/10
前へ
/341ページ
次へ
さすがに目の前で服を脱ぐのは恥ずかしくて、あたしは部屋へ戻った。 彼が浴室に入ってから、脱衣所に戻る。 綺麗で大きな鏡の前で、一枚ずつ服を脱ぎ、髪をまとめた。 今までで1番というくらいに、痩せた身体がそこに映る。 シンは細身でもやや柔らかさがあるくらいが好きだった。 考えてみれば、あたしは彼の好きな女の体型も知らない。 電気を消して浴室に入ると、彼は泡ブロの中でジャグジーを満喫していた。 「なんで電気消すのー」 「恥ずかしいんだもん…」 軽くシャワーを浴びて、彼のいる浴槽に入る。 一緒にお風呂に入ってる…。 こんな時に頭の中には昼間仕事をしてる彼の姿が浮かんだりして、 ¨その人と今…¨なんて考えると、気持ちが高ぶって顔が真っ赤になりそうだった。 .
/341ページ

最初のコメントを投稿しよう!

964人が本棚に入れています
本棚に追加