【心世界】シンセカイ

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【心世界】シンセカイ

心世界から観てる  僕と言う生命の行き先を   辿って来た道程を  限りない空白と虚空に   不安を覚えて 動けなくなる程の鎖を描いた     弱者であってはいけないと   弱さに嘆く弱さが     連鎖してく  何の為? 戒めは   辱めで 惨め    届かないと決め付けた理想への   言い訳は  霞んでは 消える陽炎 心世界を覗いてる  君と言う生命の視界の   行き着く先を  うつろう天秤に揺られて   自分を試さないで 唯一無二 個と言う名の存在価値  愛されないなら殺してと   狂えてた純粋と    交錯してく 誰が為? 賽の目は  振られて 二つ目 諦めるにも叶えるにも足りない数字    願っても  霞んで 嘲笑う幻影 きっと 曇り空も 怯えてる闇も  無意識 描き続けてるのは自分なの ずっと 重厚で 締め付ける鎖が  美意識 壊し続けてくのが理想なの? 心世界で待っている  人と言う生命の創造を   ただ信じて  暗い色で塗り潰していかないで    あの日  嬉しそうに笑えてたのも 確かに君なの きっと  自分より 大切に思えるモノが在ると    本当は 知っているの そっと その痛みに 触れられたのは    同じ傷を持つ君だけだったから  願える事を忘れたの?   あんなに綺麗な音色で奏でてたのに  夢見る事を恐れているの?   それでも君は近くに居たいと望んでしまうのに      壊し続けてきた 自分を象った粘土細工 美化すれば あさましく  卑下すれば 卑しく 見えた    心世界で待ってる   君と言う存在の等心大    笑われた精一杯と一緒に 美し過ぎる幻想じゃなく  醜すぎる失望じゃなく     僕はただの僕でいい     君はただの君でいい          心世界から行こう      今なら少しは ましに描けるから             君はただ君であればそれでいい          君はただ君であればそれがいい
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