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高校卒業して
別々の大学に入学した春
お互い逢う機会が減っていって
凄く寂しかったんだよ
別れようって電話で伝えた夜
君はずっと泣いてたよね
電話だったから
分からなかっただろうけど
実はあの時僕も泣いてたんだよ
それからしばらく経って
君が他の人と付き合ってるって
友達から聞いた時
嬉しいような悲しいような
複雑な気持ちだった
振ったのは僕だけど
まだ君の事が好きだったから
もし今隣に君がいるなら
伝えたい
君と出会って
一緒に過ごした日々は
凄く幸せで大切だった
もしまたどこかで出会って
僕の事をまだ好きって
言ってくれるなら
今度は絶対にこの手
離さないから
どんな事があっても守るから
幸せにするから
また付き合えたその時は
僕が死ぬまでずっと側にいてよ
春の風に乗った花びらは
僕の頬を撫でて
ヒラヒラと地面に落ちた
桜の木が揺れる度に
あの頃の君が笑っているようで
僕も笑った
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