24人が本棚に入れています
本棚に追加
「やったぁ!さっすがイルカ先生!」
「だぁぁ、もぅ!!」
サクラはナルトの寝言に起こされた。
「一楽のおっちゃん、チャーシュー大盛ね!!」
目が冴えてしまったサクラは、辺りを見回した。カカシとサスケの姿がない。
木の穴から顔を出す。冷たい風が顔を襲う。雨は止んだようだ。
「起きたのか」
不意に声を掛けられ、ビクッとした。すぐ脇にサスケが座り、クナイを磨いていた。
「お早う、サスケ君」
「…まだ夜だがな」
サクラはサスケの隣に腰を下ろした。
「サスケ君、カカシ先生はどこ?」
「さあな」
サスケはクナイの切れ具合を確かめながら無頓着に答えた。
同刻…
カカシは三人から少し離れた場所でジッと立っていた。
カカシがここで休憩を宣言したのには訳があった。数人の気配を感じたのだ。
四人が立ち止まった時点で気配は消えた。
(厄介な忍かもしれんな)カカシはクナイを構え、必死に五感を研ぎ澄まし、敵の位置を把握しようとした。
三時間後、東の空がしらみはじめた。
(気のせいか…?)
カカシは仕方なく三人の元へ戻った。
三人はとっくに起きていた。
「先生、おそぉい!」
とサクラ。
「いやぁすまんすまん。近くの川で子供が溺れてたもんで…」
「はいそれ嘘ッ!」
ナルトとサクラがハモった。
最初のコメントを投稿しよう!