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カカシは自らの気配を消し、慎重に演習場に入っていった。
「待ってたよ、写輪眼のカカシ…」
「!!」
カカシが振り向くと、金髪、袴に短剣を装備した少年が微笑んだ。
「誰だ、お前」
カカシは警戒気味に呟いた。
「サクラ…だっけ。彼奴を拉致したミカヅキヨウだ」
「冗談は抜きだ」
カカシが唸った。
「貴様の声と蝙蝠の声は違う」
「あれは俺の声さ!」
カカシの後ろに、大柄な男が仁王立ちしていた。「もっとも、拉致ったのはヨウだがな」
(こいつ、いつの間に…)「ヨウ、時間がない。さっさとやろうや」
近くの桜の木にくっついている忍が急かした。
「俺たちゃ、暇じゃあねぇんだ」
水溜まりから湧き出た女がヨウを睨んだ。
「ハイハイ…」
ヨウは短剣をゆっくりと引き抜き、カカシに声を掛けた。
「悪いけど…その写輪眼、戴くよ」
(一対四か…)
カカシもクナイを構え、戦闘態勢に。
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