第二章・告白という名の爆弾

4/26
1820人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
[櫛成君?] 「ああ、すまない。 べつに来てもかまわんが、一つ頼みたい事があるがいいか?」 [何?] 「英語で解らない所があってな、ちょっと教えてほしいのだが……。」 本当はほぼ全部だが、そこだけは言いたくない。 男として恥ずかしいから。 [うんいいよ。 それぐらい。] 彼女は心強く言った。 「ありがとう、岡都さん。 えっと今から来るのか?」 [うん。 ほんとは……行きたかったけど。] 「え? 何だって?」 「う、ううん! な、何でもないの! そ、それじゃ今からそっちに行くから!」 岡都さんはなぜか慌てながら、電話を切った。 なんでいつも彼女はあそこまで慌てるのかよくわからん。 俺は携帯を閉じて再び勉強に取り掛かった。
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!