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[櫛成君?]
「ああ、すまない。 べつに来てもかまわんが、一つ頼みたい事があるがいいか?」
[何?]
「英語で解らない所があってな、ちょっと教えてほしいのだが……。」
本当はほぼ全部だが、そこだけは言いたくない。 男として恥ずかしいから。
[うんいいよ。 それぐらい。]
彼女は心強く言った。
「ありがとう、岡都さん。 えっと今から来るのか?」
[うん。 ほんとは……行きたかったけど。]
「え? 何だって?」
「う、ううん! な、何でもないの! そ、それじゃ今からそっちに行くから!」
岡都さんはなぜか慌てながら、電話を切った。 なんでいつも彼女はあそこまで慌てるのかよくわからん。 俺は携帯を閉じて再び勉強に取り掛かった。
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