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歩く姿だけでも人の視線を集め見る者を魅了してしまう。
「……和博さん……」
綾はさっと席から立ち上がり俺の後ろに隠れる。
綾な震える体と怯える瞳を背に隠し、目の前の兄を睨み付ける。
「綾ちゃん。そんなに怯えないでくれよ。傷つくなぁ。」
悲しげな瞳でそう言うアイツに何も知らない女達がギャーギャー騒ぎ立てる。
「うるせぇ!静かにしやがれブス共!!」
俺がそう怒鳴ると不機嫌そうな顔をしつつも若干顔を赤くして黙りこんだ。
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