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夜になると活気づくような、そんな町の一角にあるホストクラブなんてそこら中にある。
俺が働く「Black Sky」も、さして変わらない。
何の変哲もない只のホストクラブだ。
「ねぇ~レン?お酒頂戴?」
何時もと変わらない接客。
とは言っても、俺も女が嫌いな訳ではない。
結構楽しんで仕事をしているつもりだ。
「どうぞ。あんまり飲みすぎちゃ駄目だよ?」
「わかってるもーん」
拗ねたような口調ではあるが、頭を撫でてやれば猫のように擦り寄ってくるため機嫌が良いことが分かる。
何時もと変わらない接客。
何の変哲もないホストクラブ。
それでも俺は、この暮らしに満足していた。
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