プロローグ

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壁には赤黒い液体がこびり付いている… 床には人間の身体の一部分が無造作に転がっている。 何があったのか… わからない、わからない。 女の子? 赤く染まった少女… 右手には拳銃、左手には人の首… 少女は微笑んだ。 『これで、終わり…』 女の子はそう言うとこっちに拳銃を向けた。 バンッ! 拳銃が破裂する音とともに少女の顔がみえた。 その顔は、寂しそうでもあり、達成感に満ちた複雑な表情… 目の前が暗くなり手も足も動かない… 意識が遠のいていくのだけがわかった。 『貴方が悪いのよ、アタシを女として見てくれないから…』 少女は最後にそんな言葉を言ってきた。 ‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡ 晴夜「いつもの夢…か」 2週間前からこんな夢を見ている。 何かの報せなのか、それとも単なる夢なのか。 晴夜は、頭を左右に振りながら目を覚ました。 晴夜「何だろう?最近この夢をよく見る」 晴夜は頭を抱えて考えたが、結果は出て来ない。 ジリリリリリッ!! 晴夜「うわっ!」 突然鳴りだした目覚まし時計に晴夜は驚き飛び退いた。 晴夜「びっくりしたー、ってもうこんな時間か!?」 母「晴夜!遅刻するわよ~」 下から母親の声がする。 晴夜はバタバタと身仕度をしませると、急いで学校に向かった。
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