プロローグ

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晴夜「母さん、何でもっと早く起こしてくれなかったのさ」 母「あんた、もう高校生なんだから、一人で起きなさいよ…」 母は晴夜の慌てぶりを見てため息をついた。 母「朝ご飯は?」 晴夜「朝飯いらない!行ってきまーす」 晴夜は玄関の扉を勢いよく開けた。 晴夜「あぁ、くそっ!完璧に遅刻だ!!」 授業のチャイムまで後30分も無い。 晴夜の自宅から学校までは歩いて40分ほどで到着するが、走れば30分弱で到着する。 晴夜「走ればギリギリでつくか…」 それから走り続けた晴夜はギリギリで正門を抜け遅刻は免れた。 晴夜「はぁ、はぁ…朝から汗かくなんて、たまったもんじゃない」 ??「あら?晴夜珍しいわね、あんたがギリギリなんて」 晴夜「おう、真菜か…いろいろあってな」 晴夜の肩を後ろから叩き近寄ってくるポニーテールの同級生。 授業のチャイムが鳴り晴夜と真菜は自分達の席に座った。 授業が終わって休み時間になると教室はにぎやかになる。 真菜「へぇー、怖い夢ね…」 晴夜は真菜に夢の話を洗いざらい話してみた。 晴夜「だろ、最近はこの夢しか見ないんだ。」 真菜「あんた、呪われてんじゃないの?」 晴夜「んな事あるか!……だけど、夢にしてはハッキリし過ぎてるんだよな…」 そう、晴夜の夢は頭の中で鮮明に映し出されていた。 こんな事はあるのだろうか? 真菜「もしかして、これから何か起きるんじゃない?」 晴夜「例えば?」 真菜「正夢とか、事故で晴夜が死んじゃうとか」 実際では、これが正夢になったらかなりの大事件になるだろう。 晴夜「正夢は無いな…」 晴夜は真菜の例えを否定して、また黙り込んでしまった。 ‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡ ??「いつになったら、始めるんだい?こちらは早く始めたいのだが…」 暗い部屋の中でこんな会話をしていた。 ??「もう少しお待ち下さい。今フィールドの確認をしているので」 ??「急ぎたまえ、今日中にはアレを開始したいんだ!」 ??「OKです、フィールドの確認完了しました。」 ??「ムフフ、これで開始出来るな…ゆとり教育の小僧共が……」 ??「彼らはどのくらい生き残れるのでしょうか?」 ??「見物だな、ムフフフ…」
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