~プロローグ~

3/5
前へ
/17ページ
次へ
…御神楽公園内 PM6:50 俺は中に入り常備しているポケットからペンライトを取り出し、見える範囲を一望するも 「…何もないな」 実際この公園には、ブランコ、ジャングルジム、滑り台など、基本的な遊具が配置されていて、真ん中に穴が開いた、大きな山のアスレチックがあるのが特徴だ しかし、時は夕暮れが過ぎ闇夜が近付く頃 遊んでいたであろう子供達は帰り、人影も失せた今は少し不気味さも醸し出している しん、と物音なく静まり返った公園を俺は一瞥し 「・・・草むらか?」 俺は先ほどの音の正体が草むらにあると見当付けた そして 「・・・」 見つけた。その音の正体を 「・・・子供?」 ライトを当てた俺の目の前には、 ?『・・・』 小さな女の子が、草むらの中に横たわっていた とりあえず、体が上下に動いているので生きているのは確認できる 問題は容姿だ 見た目は小学生低学年くらいだろう。その上から、大人が着るようなサイズの服をすっぽりかぶっている しかもその服はコスプレか?と思うほど派手な、紫を基調としたドレスのような服だ 更には明かりに照されて反射したのは金髪。パッと見は外人に見えた 「・・・ホームレス…いや、こんな子供がそんなことには…」 よく見ると服の所々に、切れたような跡がある 「・・・何処からか逃げてきたのか?…それとも、捨て子か…」 どちらにしろ、面倒なことに巻き込まれたのは間違いなかった 「はぁ…やっぱ警察か?」 などと彼女に近付いたまま呟いていると グルルルル・・・
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加