僕がすべきこと

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僕が死んでから一週間。 僕は何もせず、ただフラフラして落ち込んでいるだけだった。 タイムリミットはあと三週間。 僕は改めてキラに、この先どうすればいいのかを尋ねた。 織枝に気づいてもらえないんじゃどうする事もできない。 「あんたの魂を呼び寄せたのは織枝よ。気づかない筈はないわ」 キラの言葉にハッとする。 それは初耳だったから。 「え?僕は自分から川に飛び込んだんじゃないの?」 そういえば、あの時織枝に呼ばれたような気がしないでもない。 はっきりとは思い出せないけど。 「普通呼ばれたからって舟から飛び降りるバカいないわよ」 「………。」 僕はバカだけど、こんな理不尽なバカ呼ばわりされたのは初めてだ。 いくらタフな僕でも傷つくよ。 しょんぼりしている僕に、キラは構わず厳しい口調で言う。 「必ず気づいてくれる。気合いの問題よ」 気合いってそんな曖昧な。 まぁ僕の存在が曖昧なんだから仕方ないんだけど。 とにかくもう落ち込むのはやめよう。 死んじゃったんだから、みんなが普通に暮らす事を羨むのは無駄な事だ。 大丈夫…割りきればいいだけの話だ。 何事も前向きに! それが僕のモットーだったはず。 とりあえず、落ち込んでるようには見えない織枝に気づいてもらう事が先決だ。 織枝を助ける為に…。 あれ? 「そういえば、織枝を助けるって言ったけど。それってどういう意味?」 僕は織枝を励ませばいいんだけどその理由を知らない。 僕が天国に行くため? それなら『織枝を助ける』なんて言い方はおかしい。 キラは少し眉をひそめると、重々しく口を開いた。 「あと三週間…それまでに織枝と話せなければ彼女は死ぬわ」 「は…?」 嘘だろ? 織枝が、死ぬ? 「どういう事だよ!何だよそれ!意味分かんねえよ!」 僕はキラの胸ぐらを掴み、問い詰めた。 「言ったでしょ?織枝は自分を責めてる。だから…」 自殺。
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