ゆめからさめたらゆめじゃない。

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「では、改めて自己紹介を致します 私は第140代目オール家にお仕えいたします クラウス・エルザリフォンと申します」 深々と頭を下げたので その美しい銀色の髪がさらりと流れ落ちた あまりにもその様が綺麗だったので見とれていると、 顔を上げた彼とばっちり目があった なんだか恥ずかしくなって あたふたしていると 「何かおかしなことでもありましたか?」 と怪訝な顔で返されてしまった 「え、えーっとあたしは」 自己紹介をしようと思ったら、 「エアロガ様」 …はい? 名前を名乗る前に聞きなれない名前で呼ばれてしまった 「いや、あたしはそんな名前じゃ…」 否定をするとにっこりと微笑まれた 「いいえ、あなたはエアロガ様です エアロガ=ザ=オール様でございます」 誰ですかそれ… あたしは生粋の日本人で、 そんなどこか違う国の人のような名前を両親から貰った覚えなどない 「人違いでは…?」 と聞いてみるも、 真っ直ぐな目で否定された。
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