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高杉「下手に動けば腕が取れると知っているから無理に動こうとしない……違うか?」 高杉は勝ち誇った顔をして見下すが、俺との身長差は10センチも無いだろう。 歩「…残念だが……違う。」 高杉「?」 歩「今すぐにでもこんな手足。取れるもんなら取ってるさ。」 高杉はニヤリと笑った。 妖艶な口が綺麗な弧を描いた。 高杉「面白い女だ。 鬼兵隊に来てみないか?」 歩「……面白い…?」 何をどうしてそういうことに導かれたのか全くわからない。 現代でも何度か“面白い女”とは言われたことはあるが、高杉に言われるのとは、わけが違う。 鬼兵隊かぁ… ……万事屋よりは良いものを食べれるかも知れない。だけど下手したら殺されるかも知れない。 しかし弦に絡まっているからには“No”とは言えないんだろう。 歩「後悔はするなよ?」 弦が解かれたのを確認して、その辺にあった棒を高杉に向ける。 高杉は相変わらず余裕の笑みだ。 絶対にあの笑みを崩させてやる。 月の明かりが雲に隠された。

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