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これからはずっと一緒だね
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池袋60階通り
「・・・、・・・あの、臨也さん」
『ん?どうかした』
「ついてこないで下さいって何回も言ってるじゃないですか。」
『なんで、』
「こっちの台詞です。」
『それは、ボクが帝人君を愛しているから
一緒にいたいと思うのは普通のことでしょ?』
ストーカーは自分で気づかないって言うけど本当らしい。
悪い虫でもついたりしたら~
そんなことを大声で叫びながら
両手で大袈裟に頭を抱えながら
くねくねしながらついてくる
『というか、帝人君はどこに行くんだい。』
「臨也さんには関係のないことです。」
_________
≪正臣が自主退学すると言ってきたが、心当たりはないか≫
プルルループルルルルルー
ガチャ
「まっさお((おかけになった電話番号は現在、使、、、
戻ってくるよ
そう彼女に言いきかせる。
でも、それはきっと“自分の為”だった
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『もしかして紀田正臣、彼のこと探してるのかい。
それなら彼は今、東京にいないよ。』
反射的に後ろにいる彼の方へ振り向いた自分がいた。
彼の言葉をきくまで彼が情報屋だということを忘れていた、
「正臣がどこにいるか知ってるんですか!
それになんでいなくっ、やっぱりいいです。」
『彼は今、東北の電波も届かないようなところにいるよ
まぁ簡単に言えば“カケオチ”だよ、
ずっと一緒?それはない
君は捨てられたんだよ。』
最後の言葉を聞いた瞬間、力が抜けるような感覚がして眩暈が襲ってきた
どこを見ているのかわからなくなったかと思うと急に焦点が合ったと同時にギュッっと抱きしめられていることに気付いた。
耳に甘い吐息がかかる
『 』
fin?
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