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『おにいちゃん、早く起きないと刺しちゃうぞ★』
朝。
目覚めを促すかのように差し込む春の陽光と、おおよそ安心して起きれない目覚ましのボイスで目が覚める。
「んぁ……はぁ……」
上半身を起こし、伸びをする。
半分寝ぼけながら頭をがしがしと掻き、携帯を開くと、幼なじみからメールが届いていた。
内容はこうだ。
『今日始業式だからね!? 遅刻しないこと! あと朝ご飯ちゃんと食べるんだよ!』
世話女房かっての。
そうこうしていると、目覚まし時計からまた脅し文句が聞こえてくる。
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