転校生という甘美な響きに惑わされるな

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「どうしたじゃねぇ!! お前、どういう了見だ!?」 「どうもこうも、こういうことだよ?」 天使は頬に指を当て首を傾げる。 いちいちむかつく仕草だ。深呼吸をし、もう一度、問いかける。 「まず、お前はなんでここにいるんだ?」 「えっ、だから転校……」 「なんで転校なんかしてきたんだって話!」 まどろっこしくて、つい怒鳴ると、天使は唇を尖らせて応答する。
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