転校生という甘美な響きに惑わされるな

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「えっ」 素で『えっ』が出てしまった。 今にも泣き出しそうな顔で、睨んでくる。 「どーせアレでしょ!? 僕が男だとか思ってたんでしょ!?」 「イエース。つか違うの? え、マジ?」 半分茶化し気味に言うと、殴られた。痛ぇ。 「僕は女! レディなの! はいこの話題おしまい! まだなんかあるの!?」 ふん、と顎をそらす天使。 さすがにこれ以上長引くと怪しまれそうなので、最後に、気になることを聞いてみることにした。
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