転校生という甘美な響きに惑わされるな

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「えー、おほん! 改めまして、僕の名前は天使です♪」 俺って手こんなにデカかったのか。 天使の小さい頭なんぞ一掴みだ。ははっ。 「ちょ、イタタタタ! 痛い痛い、ギリギリいってるよ!?」 涙目で訴える天使を無視してひそひそと話しかける。 「お前はアホか!? 天使って言うバカがどこにいる!?」 「人をアホだのバカだの言うなぁ! ……な、なんだよぅ、そんな憐れむような目で見るなー!」 もう呆れるしかない。 こうなったら俺が適当に……。 パッと思いついたことを天使に耳打ちする。
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