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それに、変化を期待するのは一部の人間と、子供くらいのものだ。
現実は現実。
昨日見たアニメなんかでは空から少女が降ってきたりなんかもしたけど、実際有り得ない話だ。
そう――思っていた。
もうちょい早く起きてりゃ、もしくは大いに寝坊でもかましてりゃ避けれたのだろうか。
こんなイレギュラー……。
「あ、ごめ……んな……さい?」
信号待ちの交差点。
後ろから、有り得ない勢いで押しとばされた。
素っ頓狂な声に、空中をすっ飛びながらも振り向けば、白い翼が見えた。
それに――視界の隅にデカいトラック。
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