一話

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学校への道を歩きながら俺は考えていた。 (もっとお近づきになりたい) 文句あるか。 高校生男子のほとんどが女の子と仲良くしたいと思ってるんだよ! 自分で考えたことに言い訳をする。 皆さんも経験ありませんか? とか皆さんとか誰に向かって言ってるのかわからないけど、 そんなことを思ってると後ろから 「何ニヤニヤしてるの?」 と、声をかけられた。 噂をすればなんとやら、気になるあの子。 名前は立花 優花(16)参上です。 絶賛片思い中。 くそぅ、今日もかわいいぜ… 「ん、ニヤニヤしてた?」 「してたよー。 ちょっと声かけるのに戸惑うくらいしてた。」 「そーか。 …俺って怪しいなー」 なんて軽く自虐。 好きな子にニヤニヤしてるとこ見られるなんて不覚…! 「で、なんでニヤニヤしてたの? 面白いことでもあった?」 「ん、ちょっとまねーろんだりんぐについて考え「絶対嘘でしょ。」 俺の言葉を遮って立花がツッコんだ。 「日本のこれからの政治について「え、ごめん急に耳が遠くなって」 正に一刀両断である。 「…まぁ男の子には色々あるのですよ、おぜうさん。」 「…ふ~ん」 妙に意味深にうなずき、少し顔を赤らめる思い人。 ん、何想像した? おーい立花さーん、帰ってきて~
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