離れていても

6/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「考えたの。この二週間、これからも、二人でやっていくのか、それとも・・・・・別れて共に違う道を歩んでいくのかを・・・」 そして、君は黙って俯いた。しかし、今の僕には彼女の次の言葉を待つしかなく、時間だけが過ぎていった。 「あのね、君の答えを聞きたいんだ。僕はなんでも受け入れるから。まあそうしかできないんだけどね。エヘヘ」 しかし、先に沈黙を破ったのは僕だった。ごまかすように笑いながら君に話しかけた。君が話しやすい空気を作るために 「・・・っ」 何故か彼女は声をつまらして泣き出してしまった。 「だ、大丈夫かい?」 僕は慌てて近寄り、君の背中をさすってあげるしかできなかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!