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『俺は普通じゃない!だから、普通の奴らの側にいたらいけねぇんだ』
太田君はそう吐き捨てると、つかつかと歩き出した。
誰も彼らを止められない。
それは、銃のせいなのか…
彼が異常者だからなのか…
私には分からない。
ただ、私にも言えることはある。
『自分が異常者、そう考えれる時点で、あなたは異常者じゃないんじゃないの?』
太田君は一瞬足を止めるが、すぐに歩を進める。
『太田君…あなたは本当に…』
バタン。
『悪い人だったの?』
扉の音と共に、静かに事件の幕が引かれた。
『隠された真実』―完推―
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