~石黒翔~

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流詩は、石黒のいつもと違う丁寧口調に皮肉を感じつつも、 『あ、すいません。失礼します』 流詩は軽く会釈をし、朋子と共に教室に入る。 先程も言ったが、最近は必修科目の導入やらゼミの重要度が上がったらしい。 その為、石黒が受け持つ心理学のような一般科目は、少ない人数で行われることも珍しくない。 現に、流詩が心理学を履修したのもサークルの先輩から、 『楽に単位がとれるよー』 とすすめられたからに過ぎない。 それにしても、この石黒という教授は本当に大学の教授かというくらい若い。
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