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二つの世界 プロローグ
今の世界(地球)と同じ時間を過ごしてきたもう一つの世界(地球ラオ)。
その地球ではAG(アサシンギルド)と呼ばれる組織、そしてAGに対抗する組織ブラードの2つに別れて対立していた。
AGは暗殺・戦闘技術と前線での戦闘が優れていたがブラード側は前線で戦闘があまり出来ない為、武力の差でAG側が圧倒していた。
争いが激化し窮地に立たされたブラード側は状況を打破する為、20年前から非公式に実験をし開発に成功させた時空間をねじ曲げる「時空間湾曲装置」通称ESを使用する事を決意する。
ブラード側はESを使いAGの勢力を縮小し劣勢させる事に成功するが、多使用によりESの暴走が起こってしまう。
それにより時空間に歪みが生じ、もう一つの地球との空間を繋いでしまう事となる。
暴走を止め、もう一つの地球との空間を閉じる為にブラード側の『カシム・ウェッジ』と『ナコル・レイア』がESを操作しているその途中、目の前に時空間が開き二人はその空間に引きずり込まれてしまう・・・・・・。
なにが起こる訳でもない、刺激すらない同じ毎日を繰り返し、「つまらん・暇だ」が最近口癖になっている『竹宮 慶斗』。
いつもの様に街に出てブラついている。いつも見ている街、歩いている道、なにも変わらない風景。
なのに今日は何かが違うそんな気がしていた。
しばらく歩いていたが、ふと足を止め隣にある店のガラスを覗き込む。
周りの雑音、歩きながら話している他人の会話はもちろん、いつもと同じ状況だが何かが違う。
そして「何か聞こえた」そう思った時・・・・・・
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