第二章~終わりノ見ない絆~

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気付けば、 桜の花びらは全て散っていた。 その代わりに、 生命溢れる緑の葉がたくさんついている。 桜は満開の時もいいけど、 実はこの瞬間も嫌いなわけではなかったりする。 そして今、 私は桜の木の下である少年とお話しているのでした。 『織田信長って空飛べるのかな?』 「……うん。 まったくもって意味がわからないわ」 『何で?』 「……それすらわからないわ」 『サクラって、 たまにおかしな事言うよね』 「むしろ、 あんたが私に言わせてるって事に気づいて欲しいわ」 『あ、 バッタだ』 「……………………」 何なのかしら。 この会話。 地味に成り立ってるのが恐ろしいわ。 彼の名前は、 観月 守。 これといって特徴は無い。 市内の小学校に通う小学6年生。 とりあえず12歳。 もう12歳なんだから、 少しは大人らしくすればいいんだけど……見ての通り子供で、 少しはズレを生じてる男の子だ。 あいつの頭の中見てみたいわね。 わかってると思うけど、 サクラって言うのは、 私の事。 守が私に付けた名前よ。 本名はあるんだけど……今のところは秘密。 何故秘密にするのかって? ……なんとなくよ。
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