愛温

―ａ―

―――パラパラ

「うーん…ここなら、近いから行けそうだな。あっ、こっちもいいな♪」

僕はリビングのソファーで旅行雑誌のページをめくりながら、ブツブツ言っていた

（来週、久しぶりに２日間のオフがあるから、ユチョンとどこかに行きたいんだけど…）

その時、ユチョンが通り掛かる

「ジェジュン？」

ユチョンはそう言いながら、ソファーに座っていた僕に抱き着いてくる

「ユチョン！？」

僕はビックリして、大きな声を出してしまう

「そんなに驚かなくても…。難しい顔をしてどうしたんだ？かわいい顔が台なしだよ」

「ユチョン！からかわないの…///」

言いながら赤くなる僕を見て、さらに笑みを深くするユチョン

「で、そんな難しい顔してどうしたのさ？」

どれどれ、と言いながら僕が見ていた雑誌を僕に顔を近づけたまま覗き込む