和解

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和解

『ヒロシ、怪我させた若い者の治療費にしてくれ』 山崎は帯付の金を二つ出した 黙ってヒロシは懐に入れた 「コーイチ!今夜時間とれるか?」 『事務所に顔出して見ないと解らないが』 『連絡入れるよ』 ヒロシの事務所を後にした 「兄貴!今の人凄いハクですね」 「ああ奴がずーとここにいたら跡目は奴がとっていたろう」 「お疲れ様です事務長!」 『ああ』 「ヤマチャン!戦争か?」キムだ 『心配すんな治めてきたよ』 「おお、山崎!ご苦労様だったな」 『はい、会長治めてきました』 「みんな殴り込みの準備をしてた所だ」 『会長!ご心配おかけしました』 「山崎今夜あけとけ」 『はい』 会長と頭のキムとで飲みに出た 「山崎!改めてご苦労様」 「ヤマチャン相手の事務所にいきなりチャカぶちこんだって聞いた時、会長はじめ俺達根性きめたぜ」 『聞いた?』 「あ!すまねーあの二人ヤマチャンを見張ってたんだ」 山崎は解っていた、そのためのパフォーマンスだった 『そうか』 「まー飲め飲めうれしいよ山崎じゃんじゃん飲めキムも飲め」 今日起きた事は鳩でも飛ばしたのか関東中のヤクザの耳に入った これで工藤会は関東中のヤクザに知れた、それと山崎の名も 『さーキム根性きめて工藤会守って行こうぜ!』 山崎はトイレに「あいつ関東に伝説を残しやがった!」 「兄貴!怖い人間探してきましたね」 トイレから帰ると キムが 「ヤマチャン!この俺と兄弟の杯交わしてくれ会長のいる席で頼む!」 「いいじゃねえか山崎交わしてやれ」 『キム!いいのか』 「ああいい日だ酒が旨い!この事本家も喜んでくれるだろうよ」
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