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「鈴蘭、出てきていいぞ!」
ラティの表情が一気に凍りついた、その傍らには息を殺して大爆笑する超極悪愉快型感染ウイルスの姿。
「ラトゼリカさん、それは無いんじゃないの」
「は、はははは・・・ははは」
にしても相変わらず抹殺商会は趣味が悪い。
いるなら言ってくれればいいのに、第一当初は敵対組織だったんだから苦手なのは当然でしょうに。
「相変わらず誤魔化すのが下手ですねラティさん・・・」
「うむ、それがそいつの良いところだからな」
「まぁぶっちゃけそれだけなんだけどね」
鈴蘭と貴瀬の笑い声が壁が無くなって開放感のあるロビーに響く。
一方、
良いところ、今一番気にしてるフレーズを聞いてラティの気持ちが落ち込む。
そしてそんながらでも無いのに慌てふためく貴瀬
「さすが社長、ラトゼリカが気にしていることを一発で見抜くなんて」
「本当にすごいですね、でもソレに気づいてるクラリカさんは何者なのですか・・・」
貴瀬が焦って話題を変える。
「それでウィル子!なにやら面白そうな事になっているな!!」
「焦っていますね・・・」
「ウィル子ちゃん、あんまりいじめないどいて、あとから怖いから」
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