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レヴァンは15になり
立派な青年になっていた
彼は洞窟(レヴァンにとっての家)のなかで、
黒い鎧とマントを身につけ、また黒いオーラを放つ剣を腰に挿した
黒ずくめの格好である
そして、洞窟から出ると
ドラゴンたちが待っていた
「さぁ、我が群の若き長よ
今日はどうするんですかい~?」
とオルガがからかうように言った
レヴァンはこの10年で群れのドラゴンたちを束ねる長になっていた
「長という呼び方は止めろ
レヴァンでいい」
オルガに対し苦笑しながら彼は言った
「さぁ、今日も行くか」
レヴァンは竜たちにむかって言った
レヴァンは今では結構
名の知れた存在となっていた
黒き竜騎士D・イリュース・レヴァン
人は彼をそう呼ぶ
竜と共に戦場に現れ
すべてを業火の炎で焼き払い
戦いを終わらすのだ
レヴァンは崖の上にやって来た
下は断崖絶壁
谷になっている
人間などが落ちたらひとたまりも無いだろう
そして彼は
そこから飛び降りた
「来いっ、カルヴィン!!」
レヴァンが、そう叫ぶと赤い鱗の竜が飛んできて
レヴァンはその竜に跨った
「さぁ、今日も戦場に行くか
今日は西のアランの渓谷に行く」
「わかった
しっかり捕まってろ
落っこちるなよ!」
「おぅ!」
すると、カルヴィンは飛ぶスピードを上げた
カルヴィンを入れて、今回は群れの半数である
5匹の竜で行く
シルバー、
レヴァンを拾ってきた銀色のメス竜だ
オルガ、
群れのリーダー的な黒いオス竜
もう、いい歳のオッサン竜だ
カルヴィン、
まだ若い赤い鱗のオス竜レヴァンの相棒的な竜
セディア、
気の強い若いメス竜
よくカルヴィンと喧嘩をしている
ブラック、
黒いオス竜
頭がよく、口数が少ない
一言で表すなら、無愛想…
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