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だが、何時までたっても斬りつけられる痛みは襲ってこない
おかしく思い、レヴァンが目を開けると・・・
男は剣を鞘に戻していた
訳が分からずレヴァンが口を開け見ている前で、男は煙草を取り出し火をつけ噴かし、一息つくとレヴァンに向き直った
「何ぼーとしてやがんだ、ガキ?
どこの者か知らねぇが、早く逃げないと殺すぞ?」
「う、うるせぇ!
誰がガキだ!! オレは15だ!
それに絶対に逃げねーしっ!!」
レヴァンは立ち上がり、剣を構える
そんなレヴァンを見て、男は溜め息をついた
「ガk・・じゃなかった、少年
おまえ名は?」
「今、ガキって言おうとしただろ!!
・・・てか、名前聞く時には自分から名乗れよ」
「フッ、気の強い少年だ
俺は、クラウディン・レン
歳は23だ」
「オレは、D・イリュース・レヴァン」
「? D・イリュース?
どっかで聞いたような・・・」
レンは腕を組み、思い出そうとしているようだ
「そういえば、俺を雇った、あのクソ国王がなんか言ってたな・・・」
「雇った?」
「ん? あぁ、俺はあのクソ国王に用心棒として雇われてな・・・
俺はどこの国にも属してない流れ者さ
ぁ、思い出した
黒き竜騎士だ
ぁ゛? おまえが竜騎士!?」
レンはレヴァンを頭から爪先までじっくりと見た
「竜騎士がおまえだったとはな、興醒めだ」
「何!?」
「おまえが恐れられたのは何故かわかるか?
おまえが竜と一緒にいたからだ
まだ、おまえは弱い
おまえより強い奴なんて、そこら辺にゴロゴロ居るぜ?」
「・・・」
「レヴァン・・・
おまえは強くなりたいか?」
「なりたいに決まってるだろ」
「じゃあ、俺の弟子になれ
俺が鍛えてやるよ」
「なんでおまえなんかの
「じゃあ、一生弱いままでいいんだな」
・・・オレを鍛えろ」
「それが人にものを頼む態度か少年?」
レンは不敵に笑いながら言った
「オ、オレを鍛えて・・ください」
レンはレヴァンの言葉を聞いてニヤリと笑った
「よろしい!
俺が鍛えてやる」
「クソ・・・こいつ鬼畜だ、絶対Sだ」
レヴァンはレンに聞こえないように、小さな声で言った
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