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「んんっ……暑い」
キャンプ地にてテントを備え付ければ支給品ボックスから地図と、耐熱の効果のあるクーラードリンク、そして応急薬と携帯食糧をポーチに収める。
残ったのは弓使いには不要の携帯砥石、通常弾。あとは毒ビンに空ビン。
「…………」
普段なら間違いなく持っていかないビンを手に取り、そしてポーチにしまう。理由は何となくなのか、それとも女性ハンターの言っていた『変な』モンスター対策なのかリリ自身にもよくわからない。
岩陰から出る前にクーラードリンクを飲み干す。万全の状態にしてからモンスターの出現するエリアへと移動した。
「うぅ……、いっぱいいる」
目の前にある砂の海、それをかき分け泳ぐ魚竜の背びれがまばゆく輝く太陽の光を鈍く反射する。そんなガレオスに気づかれないようにエリアの端っこをまっすぐ駆け抜けて岩で囲まれたエリアへと急ぐ。
次のエリアではその代わりか、キイキイと騒ぎ立てるランポス、耳障りな羽音をたてるランゴスタが待ちかまえていた。それを前にして一心不乱に逃げ回ればなんとか傷を負うことなく 目的のオアシスのある場所にへと辿り着いたのだった。
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