82人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あの」
「あ゛んっ!?」
おずおずと声をかけるもリリの上にまたがっているが苛立たしげな声で返す。だからといって…まだ仮定なのだが危ない水に浸かったままでいたくない彼女は必要以上に相手を刺激させないように身じろぎせずに見上げる。
「あの…あたし逃げませんから……。それで、えと、あなたはなんですか? その、人間?」
「見てわから…て分かんねえわな。自慢だった翠色の鱗もピンと鋭く立った鰭も薄ピンク色の肉に変わっちまったし…ああくそっ」
「……あなたはガノトトスの亜種?」
最初のコメントを投稿しよう!