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「テメエら人間が勝手につけた名前なんて知るかよ」
言われてみればその通りの事を言われて、リリは薄く苦笑いを浮かべる。とは言えこのままでは状況が好転しない。
でも、ならばどうしたらいいのだろうか? 今はどうか分からないが魚龍の時は人の区別がつかないようだし、さっきみたいに否定をしても逆撫でするだけだろう。
「あの、ガノトトスさん。その…これからどうするんですか?」
水に浸かったまんまでもしかしたら自分がモンスターになるのはイヤだし、このまま時間が経って夜になってしまえば砂漠ということで凍死しかねない。
そして彼……ガノトトスは今のところこうやってリリを押し倒してるだけでそれ以上危害は与えてない。
(うう、それよりもたまにお腹にあたるアレがイヤだよ)
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