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「うぅ……なんであたしハンターになんかなっちゃったんだろ」
逃げるように集会所から駆け出せば坂道の途中で大きく息をつき止まる。ふと背中側を見れば使い込まれたハンターボウが目に付く。
「ん……うちに帰ろ」
モンスターに向かって一度もまともに引いたことのないそれの重さを感じながら、一路村の果てにある家に向かう。
「いいぞWB😃
これであの足の生えた魚もイチコロだ😆」
商店の前を歩いていたら途中で青いギザミ装備に身を包んだ一人のハンターとすれ違った。そのハンターはピンク色のワイルドボウに向かってぶつぶつ呟きながら一匹のオトモアイルーと町の外に出て行く。
「レンクンだ……今日もキめてるなぁ」
悪い意味での村の評判者を見送り、家に入る。そのままマフモフを脱ぐとインナーだけになりベッドの上で寝ころぶ。
気がついたらリリはそのままウトウトと微睡んでいた。
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