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……なんだか、不思議な気分だ。
まるで自分という存在が、酷く曖昧に感じられる。
何故か。
自分について、一切を忘れているからだ。
何か手掛かりとなりそうな物と言えば、体くらい。
少しばかり成熟したようすの体。
年は高校生か、その辺りだろう。
とりあえず、この果てしなく広がる草原に、寝転んだ。
かなりの疲労感があるのだ。
痛みとか、そういう感覚ではなく倦怠感。
寝転ぶと、たちまちに体が癒されていくような感覚。
妙に心地よくて、目を閉じた。
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