新撰組《壱》

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「しかし近藤君 こんな面倒なことをしなければならぬのか?」 「はぁ… しかし用心を重ねて損はございません」 その土方の隣の隣―。 つまり近藤の部屋にはすでに酩酊の芹沢がどかどかと押しかけ愚痴をこぼしていた 「近藤君 いっそどうだ?」 「は?」 「闇夜に押しかけて有無を言わさず叩き斬ってしまうのは。」 「…!流石に」 「妙案だろう?」 ニヤリと芹沢が笑う やりかねない。 だがやらせてはならない。 近藤は芹沢の機嫌を損なわずに止めねばならない。
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