新撰組《壱》

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堪え難きを耐えたのだ 無理もないだろう。 「これも先生のお陰です」 「…ふぅ まぁ俺の我慢がなったのなら甲斐も、あったよ」 「そうさ、近藤さん きちんとなったのなら国元に知らせてもいいくらいだ」 「うむ… そうだな 日野のお前の兄さんには入用の金を送ってもらったしな きっと喜んでくれるだろう」 近藤は少し疲れた顔で大きな顎を撫でため息をつく 江戸では勿論、京都で無名な浪人が幕閣以上の権威をもつ京都守護職にわたりをつけたのだから充分すぎる収穫だ
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