幕末

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「近藤さん 今帰ったぜ」 「おぉ。 歳、ご苦労だった」 出稽古から帰ってきたのは土方歳三 この天然理心流の道場で師範代をしている それを出迎えたのは天然理心流宗家、近藤勇 「今日はいくらかの金が入った 酒と米の飯が食えるよ」 「そうかそうか いつもお前の兄さんに頼ってられんしな」 土方の実家は薬屋で豪商、つまり金持ちであり、金や薬。 さらに米、味噌や塩など…困ればよくよく無心をした だが当の土方は武士に憧れをもち、薬を売りに各地をまわりながら稽古を重ねていて落ち着くつもりはないようである。
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