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俺はため息をついて、ケーキを持って部屋を出て行く。
「どこ行くのー?」
「…紅奈の部屋。」
「俺も行くー!!」
…そう言うだろうと思った。
―――…
紅奈の部屋に行くと、雅と凍香以外は全員いた。
「ケーキ、いるか?」
「おーっ、まじで!?食べる食べる!!」
「「やったぁ♪」」
持ってきたケーキの箱をテーブルの上に置くと、すぐに紅奈と悠と琉雨が寄ってくる。
みんな好きなものを選び、残りは冷蔵庫にいれてもらうことにした。
「龍我、珈琲でいい?」
「…あぁ、ありがとう。紅奈。」
俺に珈琲を渡すと、ニッと笑って暁のところへ行く紅奈。
2人を見ていると、雅のことを思い出す自分が嫌になる。
ため息を1つつき、俺は珈琲を一口飲んだ。
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