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~雅side~
バイトも終わり、私は控え室でシフト表を見ていた。
その途中、無意識にため息が零れた。
「龍我のこと…避けちゃったな…。」
あの後、龍我が帰るまで流依さんは私に話しかけてくれた。
暇だったからよかったけど…他の人に仕事押しつけちゃったな…。
まぁ、それは気にすんなって笑って許してもらえたけど。
「…次は明後日か…。」
スケジュール帳に書き込んで、着替えて帰ろう。
みんなにタルトでも買って帰ろうかな。
私は急いで着替え、店の方に向かった。
「雅、お疲れ。」
「あ、流依さん。お疲れ様です。」
メニューを見ようと客席に行く途中で、キッチンにいる流依さんに声をかけられた。
流依さんはここの料理長的な存在だから、まだ色々やることがあるんだろう。
ちなみに、今は22時を過ぎたとこ。
店はもう閉店の時間だ。
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