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「あっちぃいぃいいい!!」
「紅奈、アイス。」
「おーっ!!ありがと、暁。」
…季節は夏。
暁と紅奈が付き合い始めた頃から、約4ヶ月が経った。
紅奈の部屋でみんながぐだっているいつも通りの景色を見て、私…雅はため息をついた。
そのため息は誰にも気づかれず空気中に消えていったが、私のモヤモヤまでは消してくれなかった。
暁と紅奈は未だにラブラブで、別れるなんて聞いたこともなかった。
「暁、食べる?」
「あぁ、食べる。」
目の前でイチャつかれると、かなり気分が落ち込む。
が、それは決して暁と紅奈のせいではない。
他でもない、自分のせいだ。
それはわかっている。
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