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いっそ、離れてしまおうかとも考えたけど、それができたら苦労しない。
仲間が突然消えた時の悲しさや寂しさを、もう知ってしまったから。
「…どうした、雅。」
またため息をつく私に気づいた龍我が、不思議そうに私を見る。
「な、なんでもないよっ。」
龍我は周りをよく見てる。
だから私のため息に気づいちゃったんだろう。
「珈琲のおかわり、いる?」
「…あぁ、頼む。」
キッチンに逃げ込んで、またため息。
そして、そんな自分に嫌気がさす。
そして、またため息。
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