TELL ME WHY?

7/35
前へ
/41ページ
次へ
  本当に、切り返しの上手い人間になれたらいいのになぁ、って思う。 今更そんなこと思っても仕方がないけれど。 「龍我ー?何々、誰、その子ー?」 「あぁ、雅。」 「あ、あー!!この子が!?」 何故か私の名前に過剰な反応を示す、その女の人。 でも、もうその2人を見ていたくなくて、泣き出してしまいそうで俯いた。 「雅!!」 その時、流依さんの声がして振り返ると、キッチンの方から手招きをしていた。 「行ってきな。ここは私に任せて。」 「あ、ありがとうございます。澄華さん。」 でも…、と私が困っていると、同じ仕事仲間の澄華さんが助けてくれた。 お礼を言うと、きれいにウィンクして返してくれた。  
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

542人が本棚に入れています
本棚に追加