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本当に、切り返しの上手い人間になれたらいいのになぁ、って思う。
今更そんなこと思っても仕方がないけれど。
「龍我ー?何々、誰、その子ー?」
「あぁ、雅。」
「あ、あー!!この子が!?」
何故か私の名前に過剰な反応を示す、その女の人。
でも、もうその2人を見ていたくなくて、泣き出してしまいそうで俯いた。
「雅!!」
その時、流依さんの声がして振り返ると、キッチンの方から手招きをしていた。
「行ってきな。ここは私に任せて。」
「あ、ありがとうございます。澄華さん。」
でも…、と私が困っていると、同じ仕事仲間の澄華さんが助けてくれた。
お礼を言うと、きれいにウィンクして返してくれた。
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