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振り返ってみると、ただの同級生の女の子…えーっと名前は……
『長谷川怜衣(はせがわれい)だよ!忘れてたでしょ…刈谷悠(かりやゆう)君、同じクラスなんですけどねぇ』
そう言って、怜衣はがっくりと肩を落とした
『なんで、俺なんかに話掛けたんだよ。俺の噂なんて知らない奴はいないとは思うが…つか、どうして俺の思ってることが分かった』
『たしかに成績は全国トップクラスのくせに喧嘩が強くて、いつも一人で、学校で煙草吸ってる君を知らない人はいないねぇ。話掛けた理由は、死にたそうな顔してたから。君の考えはなんとなくだったから気にしないで』
俺はこの女の行動が理解できなかった
『変な奴、俺は人間が嫌いなんだ。どっか行けよ』
『まあまあ、そうカリカリしなさんな。あっ、煙草とライターある?』
『ほらよ』
と俺は煙草とライターを渡した
『おっ、さんきゅー。随分マイナーな銘柄だねぇ』
と言って煙草に火を付ける
『お前、たしか全国模試に成績が載るほどの奴だろ?悪いことは言わねえから止めとけ』
『あはは、自分に言ってあげなよその言葉』
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