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500年前――
ここは、まだ文明が発達する前の世界…ヴィルカ。
この世界は、大きく6つの国に分けることができる。
リャスタン国、タービア国、フィムレイン国、セインシュ国、ピュアル国、
そして一番大きなライン国。
一つ一つの国が海で隔離されており、国土の大きさもバラバラだが、戦争もなく、微小な事件もあったが、極めて平和な大陸だった。
しかし、ある事件がおこると全てが一変する。
破滅、そして混沌の魔王と名乗る者が大陸を破壊しに降臨したのだ。
魔王の力は強大で、瞬く間にほぼ全ての国が滅びの窮地に陥った。
それぞれの国の住人は、もはや希望も失せていた。
"このまま、大陸は全て滅びの道を辿るのか…"と。
しかし、まだ希望はあった。
ライン国に1人の若者がいた。
この若者には特別な力が備わっており、魔王の手下を薙ぎ倒していった。
そして、邪を滅するその力で魔王を打ち倒し、大陸は平和を取り戻した。
若者は、残った力で大陸に聖なる膜を張り、二度と災厄が起こらない様にした。
人々は、今は無きその力を神術と称した。
神の如き光で魔王を打ち倒した剣術から…
しかし、まだ魔王の手下が地を蔓延っており、人々は油断出来なかった。
それでも世界の均衡は崩れる事無く、平和を保っている。
大陸は、復興に力を入れていた…
~ヴィルカ大陸伝記 1587頁37段落より~
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