序章「空戦にて」

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破裂音。 一瞬の内に発射された数十発の弾丸はMIG28を穴だらけにしていく。 さらに破裂音。 いや爆発音。 穴だらけになったMIG28を撃墜したのだ。 「敵機、撃墜」 「中華民主主義共和国のF-15CHが到着。 敵部隊撤退を開始」 周りを見ると中華民主主義共和国のF-15CHとJ-11が現れ、中国人民解放軍空軍のJ-11やMIG28が撤退し始めた。 「後始末は中華民主主義共和国空軍に任せよう。 VF-102とVF-27は撤退せよ」 AWACSから帰還命令が出る。 自分はそれを聞き、機首をアメリカ海軍の原子力空母″ジョージ・ワシントン″の方向に向けた。 自分達が戦う2010年。 冷戦が今だに続き、東西の陣営に別れ、争いあっている。 その影響でF-14が今だに使われ、活躍している。 これが、自分達の生きる時代。 「ミッションコンプリート。RTB」 隊長なる人物が言い、編隊は夕焼けに染まる空の向こうに消えて行った。
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