紅雪 弐

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「それではない…俺はその時は嬉しかったさ いつまでも俺に縛られず自由に生きてほしい…そう思った だがまた俺は人を斬った 泉が好きだった男だ… それから俺は人斬りに溺れ抜けられなくなった」 そこまで話すと男は後ろを向き歩きだした 「てめぇ…名は?」 「裕治…島桜裕治」 裕治はその闇のような黒い髪を結っていた紐をとり腰まである髪を月明かりの下 揺らしながら歩いていった
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